前編はこちら(京成の下車シリーズを振り返ろうよ~黎明期編~ - 佐倉前線北上中)
前回は途中下車シリーズの誕生した2007年から2013年までの作品を振り返っていきました。
細々と投稿されてきた京成MADですが2014年からは転機を迎えることになります。
目次
2014年
ミラフォレスタさんはこのあと約1か月スパンで『TSUDA-NUMA Disco*1』、『タカサゴ*ヘヴン*2』、『take a step keisei*3』と京成に関する音MADをいくつも投稿します。
一人の作者が短期間に京成作品を複数投稿することは珍しく、初期の総京さんくらいしかありませんでした。これもあって2014年からは徐々に作品数が増えていくことになります。
- 7月3日・・・総京さんにより『Keisei Electric Trail』が投稿される。
総京さんの京成MADとしては5年ぶりの作品が投稿されました(非公開にされたものを除く)。総京さんはこれまで伊勢崎線や東武バスなどの作品を中心に投稿していましたが、この辺りを境にして京成MADをおよそ1年~2年間隔で上げるようになります。
この年は他にも『5WAY宗吾さん道*4』を投稿しています。
- 8月5日・・・私(佐倉前線)が『アクセスシュート』を投稿する。
なんか2014年から2015年にかけて京成MADを量だけ出してた人がいたらしいです。以上。
2015年
2015年は2014年からの流れが続き、主にミラフォレスタさんや私が京成MADを投稿していました。
2016年
2016年は単作でもクオリティの安定した作品が投稿されています。
- 2月28日・・・みうさんにより『Scar in the AE100』が投稿される。
AE100形を主役にした最初の作品がこれだったような気がします。
まあそもそも本線特急の作品すら全くと言っていいほど出ていないので致し方ないでしょう。
- 3月22日・・・とぅるーさんにより『京成ディスコ』が投稿される。
とぅるーさんは2014年2015年にも京成MADを上げていますが最も印象に残ったこの作品を挙げさせていただきます。
- 5月22日・・・私(佐倉前線)が『【新京成】misakic』を投稿する。
私はこの年に『HOKU-SO Disco*5』も投稿しています。以上。あと『【合作】 私色*Railway Serenade』もありました。
- 12月23日・・・総京さんにより『Ichikawamama scramble!』が投稿される。
京成MADの単作としては『レイル・オブ・ケイセイ』についで再生数が多い動画となっています。
前作の『5WAY宗吾さん道』の方向性を受け継ぎ、「京成MADでネタ詰め合わせ」というのがしっかり確立された作品だと思います。
京成パンダに関しても『Doremifafafafafafafa!【京急】』、『5WAY宗吾さん道』、『京成ディスコ』のように段々と下車で扱われてきたということが分かりますね。
- 12月25日・・・えふさんにより『直通合作2016【京急都営京成北総直通二十五周年記念】』が投稿される。
タイトルの通り直通先の5社で構成された合作動画です。
京急MADは途中下車シリーズ黎明期から高クオリティ動画が数多く出ており、直通先のこっちからすると羨ましい限りでした。しかし2016年ともなると京成MADも様々なものが出るようになり一概に量が劣っているなどと言えなくなったでしょう。
そういった視点からすると時代の変化を感じられる合作動画だったかな、と思います。
2017年
京成本線の普通列車のみが停まる江戸川駅と国府台駅のみで構成されたとても珍しい動画です。
京成の簡易放送も色々種類があって~~~とかペチャクチャ喋れるんですけど本題からは逸れるので自重しておきます。
2018年
- 1月13日・・・Ochiさんにより『Nari-ta Empire』が投稿される。
往路を特急成田空港行き、復路をモーニングライナーで戻ってくるという内容。
こういう正統派動画が投稿されるようになったのが一番嬉しいかもしれないです。10年前からは考えられませんね。
- 4月21日・・・総京さんにより『パンダ的京成生活』が投稿される。
1年半ぶりの総京さんのパンダ動画です。音MADには様々な評価軸がありますが、その中でも「楽しさ」に多く振られていると感じます(勿論音作りも良い)。
言い忘れていたんですけど、サムネイルの3300形が2015年に引退しています。そんなことはさておいて総京さんの動画には当該車両が出てくるので世代としては嬉しくなっちゃいますね。
2019年
- 7月13日・・・Granzさんにより『Naritation』が投稿される。
今更ですが7月13日は途中下車シリーズ最初の作品が投稿されたことで毎年投稿祭が行われています。その日に投稿された作品です。
今まで紹介してきた作品は実写系が多かったのですが、それらとは異なりモーショングラフィックスも取り入れた作品となっています。
途中下車でも2013年頃からAviUtlが徐々に広まっていきモグラ(モーショングラフィックスのことです)や図形を駆使した動画が流行っていったのですが、振り返ると京成ではここまであまり見なかったですね。
- 8月30日・・・えふさんにより『城ケ島マリンパーク号』が投稿される。
2018年に運行された臨時列車「城ケ崎マリンパーク号」を題材とした作品です。直通も含めた臨時列車はかなり珍しく、この列車は京成成田発の三浦海岸行きでした。
作品としては1分40秒という短い時間でこれだけの長い行路をまとめたこともあって、あまり京成のMADという印象は少ないかもしれません。
2020年
この年は京成にとって非常に大きな転機を迎えました。なんとタブレットによる車内自動放送の導入です。
また案内上省略されていた「京成○○駅」を京成も含めた正式名称で案内し始めたのもこの直前くらいですね。
自動放送の導入は非常に大きく、それまでの癖の多い車掌放送よりも安定したアナウンサーの放送素材が供給されるようになったというのは音MAD上で非常に助かるようになりました。
- 7月13日・・・私(佐倉前線)が『ダッセンパニック』を投稿する。
こんなに自分の動画を貼りたくないんですけど流石に風化させられないので貼ります。
- 7月17日・・・水流あかぎさんにより『スカイライナー・ルージュ』が投稿される。
成田スカイアクセス開業10周年ということで上げられた作品です。京成も節目にこのような作品が出てくるようになって感無量です。
投稿文にもある通りこの年は感染症が流行し外出自体が難しくなった時期もありました。一方で外出が出来なくなったことでこの年の途中下車シリーズ(というか音MADや動画全般?)の数は例年よりもかなり増えていました。
- 9月20日・・・総京さんにより『ママ/かいじんベア』が投稿される。
前作から約1年半ぶりに総京さんのパンダ動画です。
もう読者の大半はお気づきかと思いますが、京成MADの歴史を振り返ると高頻度で総京さんの作品に当たります。初期から現在に至るまで活躍し続けている凄い方なので避けては通れないですね。
- 11月24日・・・イタ飯屋さんにより『Giant Keisei Family』が投稿される。
ここで紹介するのは久しぶりのイタ飯屋さんの作品です。ただこの間も南北線や京葉線の作品を上げていたのでイタ飯屋さん自体が久しぶりというわけではありません。
北総の作品を中心に上げられていたイタ飯屋さんですが、京成線や新京成線の素材を扱うのは(私的以外だと)初だったりします。投稿文が今までの変化を物語っていますね。
2021年
- 4月17日・・・総京さんにより『京成パンダのHaunted Dance』が投稿される。
いいね数すごい。2023年4月現在で京成合作を超えているんですが。
総京さんはこの1か月後に『フナバシダービーボーイ*6』を投稿します。こちらもかなりの高評価。
- 7月13日・・・前後さんにより『Takanegarbha』が投稿される。
投稿文にもある通りこの動画は合作です。
新京成線も2020年に駅放送が変わりました。何もかも変わっていきますね。
- 9月20日・・・やりぎりみかんさんにより『いちかわマオ/かいじんベア』が投稿される。
この動画はアニメーションや動画表現など目を見張るものが多い作品となっています。途中下車シリーズは画一した表現に収まってしまうことも多いので、こういった表現ができる人は貴重ですし自らも学んでいかないといけないと思わせられますね。
2022年
- 3月21日・・・桐原さんにより『化けっぽいな』が投稿される。
京成は京成高砂行きと案内しながら高砂からそのまま先へ運転する列車が何本も運転されています。京成に縁がある人ならニヤっとする良いネタを題材にした動画ですね。
- 7月17日・・・Meihanさんにより『本能スカイライナー』が投稿される。
投稿文にある通り途中下車シリーズ誕生から15年、スカイアクセス開業から12年が経ってしまいました。
スカイライナーを主役とした動画。登場から12年経ってもこの車両は全然カッコいいですね。
- 10月14日・・・私(佐倉前線)が『[告知]京成合作投稿のお知らせ』を投稿する。
ひとつ言えるとしたら、これまでに紹介してきた動画の作者の方が多く参加してくれています。
- 11月3日・・・私(佐倉前線)が『【京成合作】~Keisei to the World~』を投稿する。
関東大手私鉄の中でも投稿数が少なくいまいち影の薄かった京成ですが、満を持して京成を主役とした合作を出すことができました。
まとめ
今回このような記事を出した理由が2つほどありまして、1つは
・過去の「生きた意見」には一定の価値がある
というのともう1つは
・京成MADをまだまだ見たい!!作って!!!
ということです。
見るから。作ってくれ。お願いします。